武漢ウィルス イタリアの状況に思う

イタリアでウィルス感染者、そして死者が増えている。

死者が増えたのは医療崩壊によるものといわれている。なぜ医療崩壊が起きたのか?

それは、できるだけの多くの人に感染しているかどうかのテストを実施したためといわれている。結果として、高齢者や持病を持っている人など、重症化する可能性のある人たちを優先的に診ることができなくなったのが原因のようである。

参考までにスイスでは、感染しているかどうかのテストを受けられる人の条件が示されている。重症化する可能性の高い人が優先的にテストを受けられるようになっている。条件を満たしていない人は、とりあえず自宅待機となっている。もちろん、ケースバイケースなので、条件を満たしていなくても、検査が必要となればテストを受けられる。感染しているかもしれないと思った場合は、まず電話にて相談することとなっている。これは日本の対策とまったく同じである。日本と同じように、多くのイベントは中止になっている。通勤はできるだけ自家用車で、それが無理な場合は公共交通機関の利用となるわけだが、その場合はできるだけ時差出勤するように勧めている。また、ホームオフィスが可能な人は自宅で仕事をするようにしている。会社によっては、一つのチームを2グループに分けて、2週間ぐらいで入れ替えて出勤させているところもあるようだ。

スイスの対策も日本の対策と同じである。医療機関が機能不全になることを防がないと、イタリアのような状況になる。感染しているかどうかのテストを全員に実施したとしても、医療機関が機能不全になったら、テストはなんの意味もないのだ。

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