トランプ大統領の中東和平案に思う

トランプ大統領の中東和平案はイスラエルを優先した提案であり、パレスチナには受け入れがいものという意見が大多数のようである。しかし、この提案に反対している人たちは何か建設的な現実的な解決案を持っているのだろうか?

もちろんパレスチナから見たら、このトランプ大統領の提案はイスラエル寄りであることは否定できないと思う。しかし現実問題として、イスラエルがイスラエルの場所から無くなることも今の時点では非現実的である。パレスチナの労働力なしにはイスラエル社会が成り立たないし、パレスチナ人もイスラエル社会無しには生活が成り立たないのが現状だと思う。

長年に渡る紛争状態から、パレスチナは独立国として国を繁栄させることに専念できる機会である。イスラエルはオーソドックスと呼ばれるユダヤ教超正統派の人口増加を抑えることはできないであろう。イスラエル社会が今後どこまでこの超正統派に堪えられるか?その時にパレスチナにも大きなチャンスがやって来ると思う。その時まで、国を繁栄させることにまずは専念したほうが得策ではないだろうか。

このまま中東和平案に反対し続けても、事態はなにも変わらない。これまでのようにこれからもずっと紛争の中で生きることのほうが重要なのか?生まれた時から紛争の中で不安定な社会で生きるよりは、まずは独立国として一歩を踏み出し、豊かな国を作る方が将来的に得るものは大きいように思う。反対しているだけは問題の解決にはならないのだ。